「boot kickstart」と「boot system」は、Cisco Nexusスイッチで使用されるブートオプションの2つのタイプです。
「boot kickstart」は、スイッチの起動時にkickstartイメージを読み込みます。
kickstartイメージは、スイッチの最小限の機能を提供するために必要なファイルが含まれているイメージであり、スイッチの基本的な機能を提供するために必要です。
スイッチが起動する際に、まずこのkickstartイメージを読み込み、その後にswitchイメージ(通常はNX-OSイメージ)を読み込みます。
以下は、例です。
loader> boot kickstart
このコマンドは、スイッチをkickstartイメージで起動します。
一方、「boot system」は、スイッチの起動時に指定されたイメージを読み込みます。
通常は、NX-OSイメージを指定します。以下は、例です。
switch(config)# boot system nxos.7.0.3.I7.5.bin
このコマンドは、NX-OSイメージのファイル名を指定して、スイッチを起動する際に使用するシステムイメージを設定します。複数のNX-OSイメージをインストールしている場合は、このコマンドで使用するイメージを指定することができます。
また、スイッチには、以下のようにして起動時に両方のイメージを読み込むように指定することもできます。
switch(config)# boot kickstart bootflash:/n5000-uk9-kickstart.7.0.3.I7.5.bin
switch(config)# boot system bootflash:/n5000-uk9.7.0.3.I7.5.bin
この設定では、スイッチは起動時にkickstartイメージとNX-OSイメージの両方を読み込みます。
なお、正しいブートオプションを設定することは、スイッチの正常な起動と運用に重要な役割を果たします。必要に応じて、Ciscoのドキュメントやサポートチームにアクセスして、適切なブートオプションの設定方法について詳しく調べることをお勧めします。