ある案件でメディアコンバータの選定をしたが、思った以上に複雑だったので忘備録とします。
一口にメディアコンバータと言っても色々種類があり、安易に機器選定をしてしまうと、通信できないどころか
物理的に接続できない事態になるので気を付けたい!
詳細については、各メーカーのサイトをご確認ください。
メディアコンバーター選定のポイント
一般に、メディアコンバータには「リピータタイプ」と「スイッチタイプ」があります。
通信速度
メディアコンバータの「リピータタイプ」と「スイッチタイプ」は速度差の有無にあります。
- 速度差無し・・・リピータタイプ
- 速度差有り・・・スイッチタイプ
リピータタイプ(速度差無し)
コンバータのメタル側と光ファイバ側の速度例を記載します。
- メタルタイプ 【1000BASE-T】 ⇔ 光ファイバ 【1000BASE-SX】
- メタルタイプ 【1000BASE-T】 ⇔ 光ファイバ【 1000BASE-LX】
スイッチタイプ(速度差有り)
コンバータのメタル側と光ファイバ側の速度例を記載します。
- メタルタイプ 【10/100/1000BASE-T】 ⇔ 光ファイバ【1000BASE-SX(SC)】
- メタルタイプ 【10/100/1000BASE-T】 ⇔ 光ファイバ【100BASE-FX(LC)】
光ファイバーの種類(心数) ※心と芯と単位の表現がサイトによる異なる
光ファイバケーブルが1心 or 2心かの選択になります。
2心は特に気にする必要がないのですが、1心の場合は違います。
1心の場合、コンバータ①とコンバータ②で異なる波長のコンバータを機器選定する必要がある
(2心の場合、コンバータ①とコンバータ②は波長が同一のコンバータを選定)
【補足】
光ファイバケーブルの1心・2心の送受信の違いについて
1心の場合・・・物理的に光ファイバケーブルは1本で、その1本でデータの送受信を行います。
2心の場合・・・物理的に光ファイバケーブルは2本で、1本で送信・もう1本で受信を行います。
光ファイバーの通信距離
- 光ファイバケーブルに依存(シングルモード / マルチモード)
・SFPモジュールに依存する
コネクターの形状
・LANで主に利用されるのが、LC / SCコネクタ