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「実録」無線クライアントの障害・トラブル4選

お客様から特定の無線クライアントだけ、「通信が遅い」や「通信が切れる」という問い合わせはよくあります。

その要因は様々ですが、予め可能性を知っておくことで早期解決が見込ます。

過去に遭遇した内容と対応内容をまとめます。(無線環境により、要因が大きく異なるので参考です)

無線ドライバ(クライアント)Version UP

クライアント端末の無線チップのバージョンで解消したケースは多々あります。

お客様の利用状況にもよりますが、以下のケースです。

  • クライアント端末が古い(たまに理由する)ケースが多い。
  • 特殊なクライアント端末、アンドロイドのモバイル端末のケースが多い。

対象

  • 無線チップのバージョンに該当しているクライアント端末

解決方法

  • 現状クライアント端末の無線チップのバージョン確認
  • メーカーのホームページから最新バージョン確認、最新でない場合更新

クライアントがローミングを繰り返す

環境

わかり易く書くと、こんな感じでクライアント端末が、AP1とAP2の中間にいて時にはAP1に接続し、時にはAP2に接続してしまう状況です。

ローミング

本環境では、理由により無線コントローラで電波強度制御をしなかったため手動でAPの電波強度を設定していたため、問題が発生しました。コントローラで制御していれば問題なる可能性は低いかもしれません。

解決方法

・APを間引いて対応

AP周りに障害物を置かれてしまった

オフィスレイアウト変更後のケースで、AP付近に大きなキャビネットが置かれてしまいました。キャビネットのせいで、電波が遮断、弱くなってしまったと思われます。

対象

  • 対象APに接続しているクライアント端末

確認

SNRを計測することで確認ができます。SNRの導き方は以下になります。

SNR[dB]= RSSI[dBm] – Noise[dBm] 
(RSSIは単純に信号強度で、SNRは信号強度から雑音となる値を引いたものになります)

RSSI(Received Signal Strength Indicator)
SNR(Signal-to-Noise Ratio)

一般的にSNR推奨値は以下の通りです。

  • データネットワークではSNR値が20dB以上
  • 音声アプリケーションを使用するネットワークでは25dB以上

解決方法

  • 本ケースでは、APを移設して対応しました。

2.4GHz帯を妨害する電子機器

2.4GHzの電波を干渉することは多々あります。

対象

  • 2.4GHz利用のクライアント端末

干渉源

  • 最近では、(恐らく)モバイルWiFi、携帯電話デザリング

解決方法

  • 悪意のあるAP、管理外AP一覧で探す方法になるかと思うが、どこにあるか特定ができない。
    (最近の無線コントローラでは、3点法では容易に特定できるのだろうか?)

おまけ

  • オフィスレイアウト時、APのLANケーブルを抜かれたまま放置される事が2回ありました。PoE給電しているのでAPの電源も落ちる事になります。工事屋さん何やってくれてるのーって感じです。
  • あるメーカーのAP&無線コントローラ環境では、リソースを開放しないバグによりお客様申告があったタイミングでAPリブートを実施。メーカー曰く、この方法しかないので仕方なし。
無線LAN
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