RSSIは、アクセスポイントから送信された信号が受信機にどの程度の強度で到達しているかを
示します。
一般的に、RSSIが高いほど信号の強度が高く、通信の品質が向上します。
ただし、RSSIが高いからといって必ずしも通信品質が高いわけではありません。
周囲の電波干渉や信号の反射・回折などの影響を受けることがあります。
一方、SNRは、信号とノイズの比率を示します。ノイズが少なく、信号が強い場合、SNRは高く
なります。
高いSNRは、通信の品質が高いことを示します。ただし、SNRが高いからといって、必ずしも通信品質が高いとは限りません。SNRが高い場合でも、信号の遅延やジッターの問題が生じることがあります。
一般的には、RSSIとSNRの両方を監視し、信号品質を判断することが重要です。
ただし、どちらか一方が高くても、その他の要因によって通信品質が低下することがあるため、実際の通信品質を確認するためには、実際に通信を行って確認することが必要です。
RSSI (信号強度)
RSSI(Received Signal Strength Indication)
RSSIとは、受信機器が送信機器から受ける信号受信強度になります(単位はdBm)
dBm値は0(ゼロ)に近づくほど良好であるが、一般的には以下のレンジに収まります。
-31 ~ -69:very good
-70 ~ -79:not so good
-80 ~ : bad
dBmは「0(ゼロ)dBm」の時、1mW(ミリワット)受信できている状態で、減衰するにつれ、-(マイナス)dBmに振れていきます。
widonws10で受信強度を確認
Windows端末ではRSSI値でなく。コマンドプロンプトのコマンドでシグナル強度を%で知ることはできます。
c:\>netsh wlan show interface
SNR
SNR(Signal-to-Noise Ratio)
SNRはRSSI (信号強度)からノイズを引いた値で、数値が大きいほど信号品質が高くなります(単位はdBm)
RSSIは単純に信号強度を指し、SNRは信号品質を指します。
SNR計算
SNR = RSSI – Noise
例)RSSI -50dBm、Noise -98dBmだった場合
答え合わせとして、Ciscoの無線アナライザーを抜粋しました。
引用:Unified Wireless Network における Radio Resource Management(RRM) – Cisco
SNR値指標
- データ ネットワークでのSNR値は20dB以上
- 音声利用ネットワークでのSNR値は25dB以上
SNR 値の解釈(※RUCKUS社 SNR 値の解釈より)
SNR | 説明 |
---|---|
>40 dB | 優れた信号 (5 バー); 常に関連付けられている; 超高速 |
25 dB ~ 40 dB | 非常に良好な信号 (3 ~ 4 バー); 常に関連付けられている; 非常に高速 |
15 dB ~ 25 dB | 低い信号 (2 バー); 常に関連付けられている; 通常は高速 |
10 dB ~ 15 dB | 非常に低い信号 (1 バー); ほとんどの場合は関連付けられている; ほとんどの場合低速 |
5 dB ~ 10 dB | 信号なし; 関連付けられていない; なし |
SNRをグラフで理解
信号強度がほとんど変わらい場合、ノイズが多くなるとSNR値が小さくなるのがわかります。
Merakiダッシュボード上でのSingnal指標
クライアント毎のレポート上でも、シグナル指標とされている。
meraki documet引用
SSID/BSSID/ESSID
-
- SSID 32文字までの任意の英数字
- BSS(Basic Service Set) APとそのAPぶら下がるクライアントの組み合わせ
- BSS ID (Basic Service Set ID) APのMACアドレスが使われることが多い(BSS内のID)
- ESS(Extended Service Set) BSS+BSS+BSS+・・・=ESS
- ESS ID (Extended Service Set ID) 現在はSSIDが使われている
上記のパラメータを図に当てはまると以下になります。
Windows10のコマンドプロンプトでSSIDとBSSIDを確認してみます。
c:\> netsh wlan show interface